■ 2017年5月22日 暮れなずむ夕日が映える帰り道、父子は踏切で立ち止まりました。
「ふきみり!」
幼子はまだ正しい音を出せません。
そこに横合いから老婆が現われました。
電車は来ていないのですが、足がおぼつかないので立ち往生をしています。
するとなにを思ったのか、突然幼子が飛び出しました。
あぶないと思った瞬間、幼子はもみじのようなちっちゃな手で老婆のしみだらけの手を掴みました。
「おや、ありがとう。」
幼子は老婆といっしょに歩き出したのです。
「育」の字源は悪い子を良くするという意味だそうです。
しかし過去の引き出しをどれだけ探してもこんな経験の持ち合わせがなかった私は、一体なにを育てる必要があるのだろう、「ふみきり」と音を正すことさえ有害だと思いました。
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