■ 2017年6月1日 小学校低学年のとき足尾銅山鉱毒事件を教わりました。
ただの教科書なのに、明治天皇に直訴しようとする田中正造の風貌は、今も忘れられない凄みを私の目に焼きつけたものです。
かたや昭和の公害問題の嚆矢となった水俣病の経過を追ってみても、それが裁判所における原告被告の権利義務をめぐる水平的な争い以上のものであると実感できます。
真実と救済を求める被害者。
真実をひた隠し、救済を拒む大企業と政府。
双方の立場を擁護する科学者たち。
高度成長さなかの国家の矛盾を一気に吐き出すように繰り広げられる階級闘争さながらの切迫感がまざまざと伝わります。
今の時代、「地球環境問題」に対して「地球サミット」を開いてことにあたるようです。
しかし「地球」と言われると、どうしても他人事のようなそらぞらしい響きが耳をとよもす。
五つ星ホテルでミネラルウオーターかレモネードでも飲みながらおしゃべりしているエリートの影が頭をよぎる。
ともあれ、どんなに地球規模に拡大しても、手の届かない遠くで問題が起きているのではありません。
事実は細部に宿るのです。
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