■ 2017年6月2日 「MBA、取りに行こうかなあ。」
一回り年上の友人のつぶやきに私は戸惑いました。
私たちはほぼ毎月ファミレスで会っていました。
最近読んでいる本、映画、古典芸能、歴史、思想、哲学……。
話頭は転々し、会話は延々続きます。
そんな時間を「至上のぜいたくだ。」と呼ぶことができる人なのです。
やがて友人は本当に東京を離れました。
いろいろ悩んで出した結論でしょう。
しかしキャリアアップに代表されるようなせせこましさが皆目見当たらない。
まるで混濁からろ過されたように透明な心向き。
私はこう思うことにしました。
ただの寂しさで領されている自分の心こそ錯雑している。
彼は学びたいから大学院に行ったに違いない。
彼の専攻が経営学という実学の尖端だからこそ、かえって私は五十を過ぎた彼の無為徒食を尊敬をもって応援する気持ちになったのです。
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